会議の新常識!ウォーキングミーティングの効果・メリットを科学的根拠をもとにご紹介!

あなたは普段どのように会議に参加していますか?
長時間座りながら参加しているのなら、ウォーキングミーティングを検討した方が良いかもしれません。
ウォーキングミーティングとは、歩きながらミーティングをすることをいいます。
今回は、「ウォーキングミーティング」の効果について科学的根拠をもとにご紹介したいと思います。
メリット
創造力の向上
研究者は実験参加者を以下の4つのグループに分け、創造力を必要とするテストを実施しました(1)。
- グループ1:座りながらテストを受ける→座りながらテストを受ける
- グループ2:座りながらテストを受ける→歩きながらテストを受ける
- グループ3:歩きながらテストを受ける→座りながらテストを受ける
- グループ4:歩きながらテストを受ける→歩きながらテストを受ける
ウォーキングと創造性の関係について調べたこの研究では、ウォーキング中またはウォーキング後は、ただ座って作業をしている時に比べ、創造力が向上することがわかりました。
今回の研究で用いられたテストは、普段使用するモノの別の用途をできるだけ多く挙げるというものです。
例えば、「ボタン」がテーマであれば、通常は服の留め具として使用されますが、ぬいぐるみの目になったり、山道で迷わないために目印として使用したりできるという発想を求められます。
ウォーキングをしながらミーティングをすることで、創造力が上がるため、解決策をブレインストーミングしながら列挙することなどに向いているようです。
運動量の増加
毎週行う会議をウォーキングミーティングに切り替えた研究(2)では、仕事中の運動量が増加しました。
仕事中の身体活動レベルを3週間の間測定すると、ウォーキングミーティングを行った週は通常の会議を行った週に比べ、中程度の活動レベル(早歩きほど)の運動量が増加しました。
歩くことは体にも重要ですが、心のリフレッシュにも重要です。
重い雰囲気で会議室で会議を行うよりも、少しの息抜きくらいの気持ちで外でミーティングをした方が精神的にも身体的にも疲れないのではないでしょうか。
また、実験参加者の中には、「会議がとても効率良く進み、解決策を思いつくことができた。」と答えた方もいたようです。
歩きながらミーティングをしないといけないので、ある程度準備をして会議に臨みますし、創造性も向上して会議がスムーズに進むと考えられます。
健康になる
会議中は座っている時間がとても長いですよね。
長時間座っていると、代謝が損なわれ、死亡率が高まってしまいます。
会議をウォーキングに切り替えることで、座る時間が少なくなり、心も体も健康になります。
まとめと注意点
解決策をできるだけ多く出したい、少しでも身体と心を健康にしたいのであれば、ウォーキングミーティングを行うことは効果的だと思います。
ぜひ実践してみてください。
注意してほしいのは、創造性を必要とする時にウォーキングの効果が出るということです。
収束的思考(選択肢を絞っていくなど)にはウォーキングミーティングをしても座って会議をしてもそこまで効果が変わらない可能性がある(1)ので、ミーティングの仕方を使い分けることが重要そうです。