感情や出来事を受け入れる(受容する)ことが大事な理由を科学的根拠をもとにご紹介!

あなたは普段どのように感情や出来事に向き合っていますか?

嫌な気分や出来事を無理やりコントロールしようとして、なぜかいつも憂鬱な気分ではありませんか?

それらを受け入れる精神によって、気持ちが楽になるかもしれません。

今回は受容と幸せの関係について調べた論文(1)を参考に、感情や出来事を受け入れることが大事な理由についてご紹介しようと思います!

感情や出来事を「受け入れる」とは?

「受け入れる/受容」とは、嫌な出来事や状況、記憶、不安などに対して、無理に抵抗せず、それらをありのままに捉えることを言います。

空を見上げて雲がただ流れていくのを見ているように、あなたの感情も雲のように流れていきます。

その雲がどんな形なのかを良い・悪いの評価なしにありのままに観察する精神です。

例えば、あなたが大勢の前でスピーチをしなければいけない場合、「緊張してきた…やばいやばい…頭が真っ白になったらどうしよう…」とその緊張を評価し、そこからさらに悪い状況を連想してしまうと緊張度合いが悪化してしまいます。

それに対して、受容は、「心臓の鼓動が高くなっている」のようにありのままに感じたり、「スピーチをするときは誰でも緊張するから当然だ」のように現状を受け入れたりすることを言います。

受容の効果

反芻をしなくなる

反芻は牛や羊などの動物が食べ物を噛んで飲み込んでを繰り返すことを言います。

同じように私たちは嫌な出来事や記憶、不安を何度も思い返してしまいがちです。

ネガティブな出来事について解決策もなく考えてしまい、どんどん悪化してしまうので、うつ病に発展することもあります。

感情や出来事を受容することで、嫌な記憶や出来事が自然と流れていくため、反芻をする機会が減っていきます。

感情を無理やりコントロールすることがなくなる

感情を無理やりコントロールすることは、方法が適切でないと感情を悪化させてしまうことになります。

例えば、緊張している時に「私は緊張していない!」と無理やり思い込んだり、上司に怒られて辛い気持ちになっている時に「大丈夫大丈夫!」と言い聞かせると反対に嫌な気持ちが強くなってしまう可能性があります。

受容をすることで嫌な気持ちに歯向かうことがなくなるので、無理やりコントロールすることも少なくなります。

ネガティブな出来事に反応しづらくなり、幸せを感じられるようになる

習慣的に自分の感情や目の前の出来事を受け入れている人は、幸福度が高く、不安や抑うつ傾向が低いことがわかっています(1)。

また、ストレスフルな出来事があってもネガティブな気分になりづらく、それが幸せに結びつくと考えられます。

ネガティブな感情を感じていることに関する罪悪感がなくなる

何か嫌な出来事が起こった時に、ネガティブな気分になるのは自然な反応です。

ですが、友達が待ち合わせの時間に遅れてきて、イライラしているとして、イライラしている自分に罪悪感を感じていたら、嫌な気分が悪化してしまいます。

また、「人前で泣くのはかっこ悪い」のようなことを子供の時に植え付けられてしまうと、嫌な気持ちを感じていること自体が悪いことと考えてしまいがちです。

受容はネガティブな出来事に対しても良い・悪いの評価をしないため、どの感情や出来事にも向き合うことができます。

感情や出来事を受け入れるためには?

自分に思いやりを持つ

無意識に自分を責めてしまう人、嫌な状況があった時に「自分なんて…」と考えてしまう人は、それが単なる思考であることを受け入れることが重要です。

自分に思いやりを持つことは、楽しい出来事があった時にそれを存分に喜び、辛い時に自分に優しく接する態度を言います。

自分に思いやりを持つことで、ありのままの自分を受け入れることができるようになります。

自分に優しい言葉をかけることを意識してみてください。

また、自分に優しくなりたい方は、ぜひ以下の本を読んでみてください。

瞑想をする

瞑想をすると状況を観察する能力が高まります。

また、体の反応やあなたの感じている感情・思考に気付きやすくなるため、無意識にネガティブな気分になっていることが減っていきます。

どこでもできる簡単な瞑想は呼吸に集中する瞑想です。

やり方は、目を閉じて呼吸に集中するだけ。

鼻に空気が入っていく感覚、胸や腹に空気が入ったり出て行ったりする感覚に注目すると良いです。

アクセプタンス&コミットメントセラピーを実践する

感情や出来事を受け入れることは、自分で体験してみないとわからないことも多いです。

状況をありのままに観察するトレーニングや嫌な気持ちを感じていることに感謝してそのままにしておくトレーニングなどが有効です。

嫌な気分を感じたり、嫌な出来事について考えてしまったら、ゆっくり呼吸をして、「私は〜を感じている」や「私は〜について考えていて、この出来事を受け入れる」などと考えてみてください。

例えば、「私はダメな人間だ」という思考が浮かんできたら、「「私はダメな人間だ」と考えている」という事実を捉え、その気持ちを受け入れるようにします。

また、ネガティブな感情は身に迫る危険に対して、警告を鳴らすものなので、その感情に対して、「ありがとう」と感謝をし、その感情や思考が自分にとって重要なものであれば、今それに対して何ができるのかを考えることが大切です。

もっと詳しく知りたい方はアクセプタンス&コミットメントセラピーについて詳しく書いてある以下の本を読んでみてください。