スマホ依存は幸せの敵なのか?通知はオフにすべき?

皆さんは、1日にどのくらいスマホを使っていますか?わからないくらいいっぱい使っているという人も多いはず。
SNSはほとんどの人が使用していると思いますが、通知はどのように設定していますか?
私は、完全に通知をオフにしているのですが、これは良いことなのでしょうか?
今回は、理想的な通知の設定方法について、科学的な根拠をもとに解説していきます!
科学的根拠
今回ご紹介する科学的根拠は、通知回数の回数と幸福度について調べた研究(1)からです。
実験
この研究では、237人の参加者を4つのグループに分けて実験を行いました。
1つ目のグループは、SNSなどの通知をいつも通り設定したグループ(不定期に何回も通知される日常の状態)、2つ目のグループは1時間に1回まとめて通知を行うようにしたグループ、3つ目のグループは1日3回通知されるように設定したグループ、4つ目のグループは通知を完全にオフにしたグループでした。
ちなみにこの実験では、通知のみを制限しているので、重要な連絡は自由に確認でき、スマホは見たい時に見られるようになっています。
通知される量は同じでも通知の回数を変えることで、どのように幸福度が変化するのでしょうか?また、通知は1日何回にすれば良いのでしょうか?
結果
1日3回の通知に設定したグループは、いつも通りの設定したグループに比べ、幸福度が上昇し、生産性も向上したと感じ、ストレスも少ないことがわかりました。ただ、通知を逃してしまうことの恐怖や不安を感じていました。
また、これらの効果は、注意が散漫になることが減ることによってもたらされていました。
反対に、完全に通知を絶ったグループは、1日3回の通知を設定したグループのようなメリットは見られず、不安感が増していました。
理想的な通知の設定方法とは?
理想的な通知の設定は、1日3回に設定することでした。通知を適度に減らすと、ストレスが減って幸せになるし、生産性も上がるんですね。
1日3回に通知を設定するために、”batch notification”と検索して自分に合うアプリを探すことや、Androidの「通知の鳴動制限」、iPhoneの「おやすみモード」などを利用して、大事な通知だけに制限することをオススメします。
作業をするときは機内モードを使うのもいいかもしれません。電気代やデータ通信量の節約になるので、私は基本的に機内モードにしています。
通知がないことによる不安だけが懸念材料なので、スマホを見る回数や時間を決めてしまうこともオススメです。
逆に、私のように完全に通知をオフにすると、通知によって注意が散漫になることはありませんが、大事な連絡を逃すかもしれない恐怖の方が勝ってしまうみたいなので、オススメできないですね…
私の経験では、本当に緊急で大事な連絡は電話で来るので、SNSやメールはちゃんと確認する癖がついていれば通知はいらない気がします。1,2時間で対応しなければいけない緊急のメールってほとんどないですよね。
そして、私は高校生や大学生の時によくスマホを無くしていましたが、1日2日スマホがなくて困ったことなんてありませんでした。スマホがないならないで、意外と困らないのかもしれません。
少しでも通知を減らした方が、目の前の作業に集中できるし、生産性が増すので、今すぐに通知を減らす設定をしてみてください!
参考文献
Nicholas Fitz, Kostadin Kushlev, Ranjan Jagannathan, Terrel Lewis, Devang Paliwal, Dan Ariely. Batching smartphone notifications can improve well-being. Computers in Human Behavior Volume 101, December 2019, Pages 84-94.
まとめ
通知は1日3回くらいに設定した方がいいということがわかりましたね。通知を減らすといいことばかりだと思うので、ぜひ今すぐにスマホの通知設定を変更してみてください!
この記事を読んだあなたが少しでも幸せになりますように。